霊能者が語る縁結び、縁切りの場

神社参拝でご利益をいただくために、実行すべきこと【後編】

Enkiri

神社参拝でご利益をいただくために、ぜひ実行したいこと。前編では、参拝する前に訪れる予定の神社について、祀られている神さまなどを事前に調べて行くこと、気持ち・心のあり方を大切にすること、おみくじを引く、絵馬を奉納することをおすすめしました。今回は、さらに意識が及びにくい部分について書きたいと思います。意外に思われるポイントも含まれますので、お楽しみにお読みください。

湧水があれば「お水取り」をしよう

神社の湧水=ご神水(ごしんすい)はペットボトルやタンクに注いで持ち帰ること、つまり「お水取り」をすることで、さまざまなご利益が受けられます。参拝前に手水舎(ちょうずや)で行うように、体をすすぎ浄めることが可能です。手水舎では手と口を浄めるにとどめることが礼儀ですが、家に持ち帰れば、バスルームで全身に浴びることもできてしまいます。これは心身を一瞬にして清冽な状態に整えますので、ぜひ一度体験してほしいです。ただし、寒い時期には風邪をひくといけませんので、体の疾患のある部分・不調を感じる部分にのみ少し掛けるようにしてください。とくに頭の上に少し掛けると邪念が払われ、意識が明確になるのを感じるはずです。

ご神水には文字どおり、神さまのパワーが宿っています。浄めるだけでなく、そのパワーも受けることはご利益にほかなりませんので、お水取りをしない手はありません。ガラス容器に入れて部屋に置く、霧吹きに入れて部屋に噴霧することも、部屋を浄め、神さまのパワーを取り入れることになります。持ち歩くものを浸す、掛けることも有効ですが、カビやサビの原因にもなりますので、対象は慎重に選びましょう。

飲水するときのためにご神水の湧いている場所に掲げられた注意書きをよく読むことも必須。そのまま飲めるご神水もあれば、沸かさないと飲めないご神水もあるからです。

ご神木と向き合おう

神社の境内には「ご神木」(ごしんぼく)と呼ばれる神聖な樹木があります。ご神木はそれ自体をご神体としていることもあり、みだりに触れてはいけないものも。その見極めはしめ縄や玉垣(たまがき=神社において垣根の役割を果たすもの)の有無が目安となりますが、絶対ではありませんので、神社の方に触れてよいかどうか確認するのがいちばんです。触れてよいご神木であれば、ごあいさつをして敬意を込めて触れます。手を通じてパワーが流れ込んでくるのを感じながら、静かに波動をいただき、またお返しするイメージで交流させていただきましょう。心身が浄化され、パワーが充電されることは大きなご利益となります。

また、触れてはいけないご神木では心の中でお声をかけさせていただき、同じように交流させていただきます。触れなくてもパワーをいただくことは可能です。樹齢何百年というご神木もあり、幾世代にもわたって世の移り変わりを見てこられたはず。悠久のときに思いを馳せ、往時を偲ぶことも心の栄養となることでしょう。

鳥居はくぐるほどご利益がある

あなたは無数の鳥居が並んだ、この世ならぬ神社の風景に圧倒された経験はありませんか? それこそが「千本鳥居」と呼ばれるものです。

そもそも鳥居は現世(うつしよ=わたしたちの住む現実世界)と常世(とこよ=神さまのおられる天界、もしくは死者のいる黄泉の世界)の境界にあり、常世への入り口に立つ門を表しています。神社においては神さまの領域=ご神域に入らせていただくためのご門であるため、一礼してくぐるのが礼儀。神社の鳥居が複数存在する場合はすべてくぐったほうがよく、穢れを祓い祈願を成就させる効果など、ご利益があるとされています。そして、朱色の鳥居が延々と連なる千本鳥居の場合はご神域へのご門を意味するものではなく、祈願が成就する(とおる)ように、あるいは祈願成就を感謝する意味で奉納されたものです。

鳥居をくぐることで祈願する風習は江戸時代に形成されました。イマジネーションを掻き立てる千本鳥居に対し、腹ばいでようやくくぐれるほど小さな狭い鳥居など、ユニークなものも存在します。ご神域に入るための鳥居をくぐって参拝を済ませたあとは、あなたの願いが叶うよう、神さまのお力添えを祈りつつ、千本鳥居や狭小な鳥居をくぐってみましょう。夢幻の世界を堪能できる、同行のおともだちと笑顔になれることも請け合いです。

初詣やお祭りの時期に参拝しがちだが…

参拝時間は日中の15時頃までを推奨しておられる方が多いですが、時期についてはあまり言及されていないように思えます。一般には初詣や夏・秋のお祭りのときに参拝していることが多いのではないでしょうか。混雑時の参拝では、大きな神社では押し合いへし合いの混乱もあります。心静かに呼吸を整えて参拝することができにくい状況ですよね。

また、初詣やお祭りの時期は出店も増えますので、それに気をとられてしまうこともあります。つまり、参拝にふさわしい時期、つまり充分なご利益がいただける時期かどうか、大いに疑問でもあります。もちろん、初詣には二年参りなどの意味もあり、行くべき時期とも言えます。大晦日~三が日よりは松の内、松の内よりは節分までの時期を選んで、できるだけ落ち着いた心持ちで参拝することをおすすめしたいです。新型コロナウイルスによるパンデミック以来、感染症対策が叫ばれています。その観点からも、できるだけ混雑時期を避けて参拝することがより重要視されていくでしょう。

「それでは参拝後に出店が楽しめない」という、とても正直な声も聞こえてきそうですが、じつは構内や参道などの周辺に長期的に出店がある、もしくは茶店などが充実した神社もけっこうあります。

初詣は氏神さま、つまり地元の神社に行くことが基本ですので、松の内の早朝など、比較的人出が少ない時期に氏神さまに参拝。それから、節分までの時期に長期的に飲食が楽しめる神社を参拝するという方法もありますので、ご参考になさってください。

神社参拝でご利益をいただくために、ぜひ実行したいことを、前後編にわたってご紹介させていただきました。神社は基本的に、いつ何度参拝してもよいものです。しかし複数回訪れても、それがルーティンワークのようになってしまっては意味がありません。心穏やかに、神さまへの敬意を持って、ていねいに参拝することがもっとも大切です。

今回の内容を踏まえ、ゆとりあるスケジュールを組むことで、神さまとの時間を堪能できることでしょう。そうすることで、あなたが神さまとの結び付きを深め、お力添え、つまりご利益を結果的に最大限に受けることを願ってやみません。

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