霊能かけこみ寺

現霊能者が語る愛の幸福と不幸の分かれ道

恵美子さん(東京都在住・仮名)の場合

Kakekomi

無意識に生き霊を飛ばすことの弊害

美子さんは、都内の中堅企業にお勤めの27歳。数ヶ月ほど前、恋愛のお悩みでご相談をいただきました。お電話の声を一声お聞きした際、霊能者の脳裏にまず浮かんだのは、食事も喉を通らぬほど憔悴しきっている女性のイメージでした。そして、か弱い声でおっしゃるご相談内容は次のようなものでした。

「二年以上交際し結婚も考えていた相手が、よりによって私の親友とも付き合っていることが分かりました。彼女との関係が始まったのはここ3ヶ月ほどの間だと思います。きっかけは私がその親友を誘って飲みにいった時、偶然彼からも電話がきてお店で合流し、2人が顔を合わせたことでした。誠実な人だと思っていた恋人が私を騙していたこと、しかもその浮気相手が短大時代からの親友だったことがあまりにもショックで、とても悔しくて夜もろくに寝ることができません。私はいったいどうすれば良いのでしょうか?」

ご相談内容を聞きながら霊能者が霊視でつかみ取った内容も、ほぼ恵美子さんの言葉通りのものでした。裏の事情というほどのこともなく、文字通り、友人の幸せを妬み、横恋慕した女性が自ら誘惑する形で恵美子さんの恋人を奪ったのです。霊視の間、その友人の生き霊と恵美子さんの生き霊が、彼の存在を巡って罵りあう声まで聞こえてきたそうです。

恨みの生き霊を飛ばされた彼に不幸が連続!

さっそく担当霊能者は恵美子さんに確認しました。「貴女の彼、今、仕事や家庭面で大変な目に遭っているのではないですか?」すると恵美子さんは「どうして、それが分かったのですか?」と電話の向こうで驚いた声を上げました。二股愛が発覚した直後、何と恵美子さんの彼は運転中の事故で骨折し、今もリハビリ中とのことでした。さらに実家の妹さんの婚約が破談になったり、ご両親が相次いで病気で入院したりとトラブルに見舞われ続けているとか…。霊能者には、それが恵美子さんと親友の女性の生き霊の飛ばし合いにあることがすぐに分かりました。生き霊というのは、文字通り、生きている者が自分の魂を削って特定の相手に強烈な念意識を飛ばすことです。これをすると飛ばされた相手に不幸が起きるだけではなく、飛ばした本人も精神的に衰弱し、人生の不運に落ち込んでいきます。霊能者は、このことを手短に説明し、一時、彼と親友のことは忘れて連絡も一切絶つことを勧めました。またそれがかえって彼との関係修復の可能性に結びつくことも話し、さらに祈念による霊体浄化まで行って興奮気味だった恵美子さんもようやく納得し、とりあえずその日の相談は終わったのです。

いったん引き下がることで、かえって愛を取り戻すことができる

約一ヶ月後、再び恵美子さんが同じ霊能者を指名して相談の電話をかけてこられました。その打って変わったような明るい口調に、霊能者はすぐに彼が恵美子さんの元に戻ったことを悟りました。最初の鑑定を受けてから彼とも元の親友ともぴたりと連絡を絶った恵美子さんは、それからもしばらくは泣き暮らしていたそうです。それがほんの一週間前に退院した彼から連絡があり、久しぶりに再会したところ、顔を合わせるなり泣いて詫びられ、とうとう許してあげることになったとか。「やはり俺には恵美子しかいない。君がいなくては生きていけない、どうか許してくれ」と、彼が言ったその謝罪の言葉がとても印象的だったそうです。いっぽう彼を奪った親友の女性とは、今も音信不通のまま。噂では人間関係のトラブルで会社を辞めざるをえなくなり失意のまま実家に戻ったとか。その時も霊能者が念のために霊視すると、恵美子さんが彼と彼女に対する恨みの念を抑えたこと、しかも肝腎の彼も恵美子さん一筋に立ち戻ったことで、親友側の生き霊は戦う場を失い、嫉妬の悪念を増幅させたまま宿主の元へ立ち返ってしまったようでした。このように生き霊というのは、無意識にそれを飛ばす本人が思う以上に不幸な結果を引き起こします。男女の情が激しくぶつかりあう恋愛のトラブルにおいて、たとえ相手に非がある場合でも過度な恨みの念を抱くことは避けるべきなのです。それを忘れるとさらなる大きな不幸を引き起こしてしまう…、どうかこのことを皆様も念頭においていただきたいと思います。

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