もえさが解決録

霊能者が遭遇した 輪廻転生の不思議

Rinne

毎日、私たち霊能者がさまざまなご相談を受けておりますと、時折、前世からの因縁が深くかかわっている事例に出くわすことがございます。とくに前世で縁を結ばれていた方同士の恋愛トラブルといったものは、前世関連の事例の中でも半数以上を占めております。 人の縁とは不思議なもので、皆様が思っていらっしゃる以上に前世での関係が今世へも引き継がれているのです。 とかく複雑になりがちな前世の絡む恋愛を、どのようにすれば円満に解決し、幸せな方向へ持っていくことができるのか、いくつかのケースを見ながら考えてみましょう。

30代前半の女性のケース

こちらは、30代前半の女性のケースです。

この方は、3年ほど前から同じ職場の同僚の男性とお付き合いされており、お互いにそろそろ結婚を意識されていたそうです。そんな時に、友達から合コンの人数合わせに出て欲しいと誘われ、仕方なしに出掛けたところ、その中の男性のひとりを一目で好きになってしまったのです。彼女は、その男性とすぐにお付き合いをするようになり、結局二股をかけるような状態になってしまいました。 同僚の男性には本当に申し訳なく思うのだが、なかなか別れを切り出せない、ということでした。彼女は、自分でもなぜ初めて会った人を好きになってしまったのか分からないと不思議がっていらっしゃったのですが、霊視させていただいたところ、この方と合コンで知り合われた男性は二世に渡って深い関わりを持たれており、前世ではご夫婦だったのです。つまり、ご自分たちで意識することはなくても、魂同士が惹かれあっていたというわけです。 このように、現世での私たちの意志が及ばないところで結ばれてしまっているご縁というものに対しては、抗う術がありません。同僚の男性には大変お気の毒ですが、元の鞘に収まることはまずないのです。このケースでは、縁切りの念飛ばしをさせていただいた上で、頃合いを見計らって別れを切り出したところ、相手の方はひじょうにショックを受けられたものの、禍根を残すことなく別れることができました。一時、お相手をひじょうに傷付ける結果となってしまったわけですが、このような運命の出会いを果たされてしまった場合は、その運命に従うことが最終的には関わった方全員の幸せに繋がるのです。 ただひとつ気を付けていただきたいことは、このような場合、お相手にとってはあまりにも突然で理不尽な一方通告となってしまうわけですから、細心の注意を払ってこちらの意思を伝えなければいけません。それを怠りますと、今世での因縁ともなってしまうので、私ども霊能者の助言に従っていただくのが最良かと存じます。

前世でご夫婦であった方同士が今世では親子となったケース

次のケースは、前世でご夫婦であった方同士が今世では親子となった例です。

ご相談は、20代後半の女性からで、お見合いで知り合われ、一年ほど交際していた彼と何日か前に結納まで済まされたにも関わらず、結婚をためらわれている、ということでした。

以前から母親の度を越した彼への愛情に違和感を覚えていらしたそうです。彼の方にはそれほど母親へ執着があるようには見えず、却ってうるさがっているように見えたので、破談にするほどの危機感はなかったそうなのですが、結納の時の母親の態度がどうにも我慢がならず、できるなら結婚を取りやめたい、というものでした。私が、彼と母親が前世で恋人関係であったことをお伝えいたしますと、この方は驚かれたものの、とても合点がいかれたようでした。

「やはり、このような場合は結婚をやめた方がいいのでしょうか」とおっしゃったので、「結婚されて大丈夫ですよ」とお伝えしました。確かに前世、今世と関わりを持たれていらっしゃるわけですから、それなりに縁は深いのですが、先ほどの方のような「運命の赤い糸で結ばれた者同士」というわけではないのです。転生を繰り返すたびに、なぜか関わり合う魂というものがあるのです。ある時は親子、ある時は夫婦、そしてある時は友人同士、といった具合にその関係はさまざまです。

この母親の場合、息子が結婚するとなったとたん、魂の中の前世での記憶が意識とは関係なく蘇り、一時的に結婚相手の貴女に対して嫉妬して対抗心を燃やしているだけなのです。たいてい、このような状態はしばらくすると治まりますので、結婚には支障がありません。彼とこの方の霊的な相性はとても良かったので、破談にするのは絶対にやめてくださいと申し上げたところ、この方も納得され、「不安なまま結婚せずに確かめて良かった」と安心されて電話をお切りになりました。不安に思われるようなことがありましたら、ぜひともご相談いただきたいものです。

前世の絡んだ不倫問題

そしてお電話をいただく中で、やはり多いのは前世の絡んだ不倫問題です。こちらは40代の女性会社員の方の例なのですが、この方は、取引先の30代半ばの既婚男性と不倫関係にありました。

すでに関係は3年におよび、その間にはお相手の家庭にお子さんも誕生されたそうです。この方は、ひじょうに正義感の強い方で、ご自分のしていることの罪深さを思って日々悩んでいるうちに、気分が塞ぐようになり、最近は仕事にも影響が出てきてしまった、ということでした。このままではいけないと思い、何度も別れようと思ったのだがどうしても別れることができず、どうしたら気持ちの整理を付けて別れられるだろうかと、かなり思い悩んだご様子でお電話をくださったのです。 霊視させていただいたところ、やはりこの方とお相手の男性には、深いご縁がおありでした。

なんと、三世に渡ってご夫婦でいらっしゃったのです。しかもいずれの場合も、若いうちに死別されたり、生き別れになったりと、不幸な結末を迎えられていました。 添い遂げられなかった無念が、また今世での出会いを引き寄せてしまったのでしょう。魂がこれだけ深く引き合っている以上、別れようと思っても別れられないというのは当然のことなのです。この女性に霊視結果をお伝えすると、「それではどうしたらよいでしょうか」と泣き崩れられ、私も心からお気の毒になってしまいました。ただ、この女性はご存じなかったのですが、お相手の奥様の心情透視をさせていただいたところ、すでに御主人の不倫に気付かれており、心が離れてしまっていました。このような場合は、無理をせず時間を掛ければ思い通りの展開へもっていくことも可能なので、あせらず落ち込まず、時を待つようにとお伝えしました。 しばらくして、お相手が離婚協議に入り、手厚く経済支援をするということでまとまりそうだ、というお電話をいただきました。「あの時別れなくて本当に良かったです」と明るく弾んだ声でおっしゃっていたのが印象的でした。 前世が絡んだ不倫愛は、自分の意思でコントロールすることも難しく、泥沼にはまってしまうケースも多いものです。そのようなときには決して諦めずに、明るい展望が開けるよう、ぜひ私ども霊能者に相談されることを勧めいたします。

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